抗がん剤や放射線でのがん治療に伴う副作用は人それぞれで、症状の現れ方にも個人差があります。
大切なことは、予想される副作用を理解し、予防や対処をおこなっていくことです。
普段よりも敏感になっている体をケアすることで、体への負担を軽くしていきましょう。
脱毛期の医療用ぼうし
脱毛期のぼうしは、頭皮への刺激が少ない縫い目のないもので、かぶり心地がなめらかなものがおすすめです。汗にも敏感になりますので、ムレにくく、吸湿性の高い素材を選びましょう。
医療用ぼうしは、治療中でもふだん通りに過ごして頂けるよう、お部屋にいる時や就寝時、外出用など生活シーンに合わせて使い分けられる豊富なデザインの製品が揃っています。
頭皮ケア・ヘアケア
髪や頭皮をやさしく洗える泡シャンプーや、頭皮(スカルプ)のケアを目的としたヘアケア製品で、敏感になった頭皮への刺激をできるだけ抑えながら、頭皮の状態を整えていきましょう。
爪の保湿・保護
抗がん剤治療の副作用で発生しやすい爪のトラブルには、爪の黒ずみや変形、爪にスジが出るなどの症状があります。 爪のトラブルを予防するには、清潔・保湿・保護の3つのケアが重要となります。治療が終了しても回復までには時間がかかりますので、爪のケアは回復するまで続けましょう。
清潔を保つ
手や足などの皮膚や爪が汚れたら、すぐにきれいに洗いましょう。手や足に汚れが残っていると、それが刺激となり症状が悪化しやすくなります。刺激の少ない、弱酸性、無香料の洗浄料を選び、よく泡立てて優しく洗いましょう。
手肌の保湿
皮膚を保湿することは爪のトラブルの予防につながります。保湿剤はこまめに塗るようにし、水仕事の後、手洗いや入浴後は肌がしっとりしているうちにすぐに塗るようにしましょう。皮膚だけでなく爪全体にも塗るようにしてください。
爪の保護
爪に亀裂が入ったり変形したりしているときは、気づかないうちに引っ掛けてしまうこともあります。柔らかい綿の手袋や靴下で保護したり、爪が伸びすぎないように注意しましょう。 爪がもろくなっている時は、爪切りではなく爪ヤスリを使って爪に負担をかけずに整えることもおすすめします。